法人の税務調査｜税理士に立ち会いを依頼するメリットとは？

法人の税務調査は恐ろしいものと考えている方が多い印象ですが、そんなことはありません。

不安があるのであれば、税理士に立ち会いも依頼できます。

今回は、法人の税務調査の基本と税理士に立ち会いを依頼するメリットを解説します。

法人の税務調査とは

法人の税務調査とは、法人の確定申告の内容に間違いがないか、税務署などが調査を実施することです。

税務調査の対象となりやすいのは、一般的に以下のような法人といわれています。

• 継続管理法人…過去の税務調査で不正が指摘された法人・不正が多い業種が対象になることもある
• 循環接触法人…不審な点が多かったり不正への加担が疑われたりする法人
• 周期対象除外法人…申告や納税に不審な点や問題はないが、経営者が代わったり事業規模に変化があったりした法人

その他にも、売上が急速に伸びている法人や常識的な範囲を超えた経費計上をしている法人などが対象となることもあるようです。

「法人の税務調査は恐ろしいもの」という印象を抱いている人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。

税務調査の目的はあくまで確定申告の内容が正しいかの確認であり、原則として罪を問い質すものではない(※)からです。

※意図的に不正を働いていた場合は罪を問われることがあります

法人の税務調査には「強制調査」と「任意調査」がある

法人の税務調査には「強制調査」と「任意調査」があります。

「強制調査」は、裁判所の令状を得たうえで強制的に実施されます。

主に脱税の疑いのある法人が対象となり、納税に関する資料の押収など、徹底的に調査されます。

「任意調査」は、裁判所の令状がなく、納税者の協力によって任意的に実施されます。

一般的な法人の税務調査は、この任意調査にあたります。

法人の税務調査で税理士に立ち会いを依頼するメリット

法人の税務調査で税理士に立ち会いを依頼するメリットは、事前準備ができることと安心感を得られやすいことでしょう。

一般的な法人の税務調査である「任意調査」の場合、調査対象の法人か顧問税理士に事前に電話で連絡があります。

税理士にサポートを依頼すれば、税務調査日の当日に備えて、必要な書類を集めたり情報をまとめたり、事前準備ができます。

税務調査で税理士に立ち会いをしてもらえば、税務調査官の主張に対し税法面から回答してもらえるため、安心できることもメリットといえます。

まとめ

法人の税務調査の目的はあくまで確定申告の内容が正しいかの確認であり、原則として罪を問い質すものではありません。

とはいえ、不安があるという方は、税理士に立ち会いを依頼するのもおすすめです。

まずはお近くの税理士事務所に、気軽に相談をしてみましょう。